鎌倉らしさを未来につなげる
〜共生・共助・共創の鎌倉へ〜

鎌倉の魅力や鎌倉らしさを未来につなげるためには、地域で暮らす・働く人たちが支え合いながら共に生きていく姿勢が欠かせません。変化の激しい時代において、私たち一人ひとりが『地域の一員』であるという意識を持つことが、未来を共に創る第一歩となります。

多様な価値観を認め合い、様々な背景を持つ人々が力を合わせることで、新しいアイデアや解決策が生まれます。それは、単なる便利さや効率性だけでなく、温かさやつながりを実感できるまちを創る礎となります。

支え合う心があれば、高齢者も子どもも障がいの有無も関係なく、すべての人が安心して暮らせる環境が整います。そして、その環境は未来を担う若い世代の可能性を広げる舞台となります。

『共に生きる』という思いは、人と人を結び、まちの未来を彩る原動力です。今こそ私たち一人ひとりが、小さな一歩を積み重ね、誰もが安心・安全に暮らせる鎌倉を共に築いていきましょう。

プロフィール

1979年12月11日生まれ(45歳) A型

職業:会社経営
地域活動・所属団体:鎌倉小町商店会広報委員長、鎌倉小町まちづくりラボ代表、鎌倉市青少年指導員連絡協議会四役、鎌倉商工会議所青年部理事、鎌倉市消防団第29分団、鎌倉法人会など

鎌倉への思い

4年ほど前、結婚を機に隣の戸塚から鎌倉へ移住してきました。
鎌倉で新しく生活を始めたのは夫婦ともに鎌倉が好きだったことはもちろんですが、父が御成小、鎌倉学園中、鎌倉学園高を卒業しており、私が子どもの頃、父と一緒に鎌倉で遊んだ記憶が多く残っている思い出の場所だからです。

また、高校時代にはバスケ部の仲間と部活帰りに鎌倉で途中下車し、由比ヶ浜で遊んだり、デニーズで長々と談笑していたりと私にとって鎌倉は昔からとても縁のある場所でした。
移住後は、多くの方たちが私たちを快く迎え入れてくださり、地元の方たちの優しさや温かさを身にしみて感じています。
皆さまのおかげで楽しく豊かな鎌倉での生活を送ることができています。
私は、地域の皆さまに受けた恩を少しでもお返ししたい、鎌倉のために何か役に立ちたいという思いから、各所で様々な地域に根付いた活動に参加して参りました。地元鎌倉を支えている多くの方たちと会話を重ねていく中で、地元の人しか知らない鎌倉の魅力をたくさん知ることができた一方で、鎌倉が抱える問題にも気付くようになりました。
最初は新参者の私が出過ぎた真似をするのもおこがましいとも思いましたが、そんな私だからこそできることがあるかもしれないと考え、地域課題の解決に貢献できるよう活動してきました。
今では多くの仲間や支えてくださる皆様のお陰で、一歩ずつですが前に進んでいます。
今後はさらに多くの仲間と共に、鎌倉で生活する方、働かれている方、訪れる方がお互いを思い合い、支え合いながら共に生きていけるすべての人に優しい鎌倉を皆さんと共に創っていきたいと思っています。

鎌倉の魅力は人そのもの 鎌倉らしいまちづくりを

2024年12月の統計では鎌倉市の人口は17万人を下回ってしまい、2045年には14万人台まで減少すると予測されています。これは生活圏としての鎌倉の魅力が薄れていった結果だと推測することができます。(1月の統計では17万人台に回復しています。)

このままではすでに高齢化率30%を超える鎌倉市は、これから訪れる超少子高齢社会という構造的な社会課題の渦に飲み込まれ、鎌倉というまちの魅力が維持できなくなることは容易に想像できます。そして、その兆候はすでに鎌倉の各所で見え始めています。
私は「鎌倉の持つ魅力」や「鎌倉らしさ」をこの先の未来につないでいくために、鎌倉を支えてきた地元の方たちと鎌倉が好きで鎌倉の役に立ちたいと思う関係人口を増やしていくことで、時代の変化に適合したまちづくりを行なっていきたいと考えています。
私の好きな言葉に不易流行という言葉があります。これは、いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。つまり、変わらない本質的なものと変化するものを調和させる考え方です。
鎌倉の一番の魅力は、「人」にあります。
これは間違いありません。歴史ある街並み、豊かな自然、美しい神社仏閣が鎌倉の象徴として知られていますが、そこで暮らし、そこを訪れる「人々」こそがこのまちの本当の魅力を創造しています。
鎌倉には地域の伝統や鎌倉らしさを守り続ける地元の方々がいます。
そして、商人、アーティスト、職人、アスリート、学生、ボランティアの方たちなど多くの人々が集い、新しい文化を育んでいます。地元の人同士の交流、観光客同士の交流、そして、地元の人々と観光客の温かい触れ合いが鎌倉を特別な場所にしています。
つまり「人」と「人」との出会いが、このまちに心地よさと忘れられない思い出を与えてくれるのです。
鎌倉は人々とのつながりを喜び、楽しむことで、その真の魅力を感じられるまちです。

こどもまんなか社会の実現に向けて
子どもたちの安心安全な成長と若者の未来の可能性を広げるために

少子高齢化という構造的な社会課題に加え、迫る未曾有の大災害、感染病のパンデミック、分断の進む世界情勢など、問題やリスクだらけの現代において、鎌倉市はどのような社会の形成を目指すべきでしょうか。

私は、子どもや若者を最優先に考えられる社会、つまり「こどもまんなか社会」を目指すべきだと考えます。
地方公共団体の役割とされる「教育と文化の推進」「インフラ整備と維持管理」「防災・危機管理」「地域経済の活性化」「環境保護と持続可能な社会の実現」「観光振興」「住民の声を反映する仕組みづくり」はもちろん、鎌倉で議論されている「市役所の移転」や「深沢のまちづくり」についてなど、すべての施策が「こどもまんなか社会」の実現のために構築されていくことで、鎌倉全体で子どもたちを育てていくんだ、応援していくんだという一貫性のあるブレないまちづくりが推進されていきます。
そして、それはあらゆる施策が点ではなく、線で繋がり、やがて面となり、結果的に私たち市民全員を大きく包み込んでくれることでしょう。
変化が激しく、先行きが不安な今の時代において大切なことは、ビジョン(未来の理想像)や目的をしっかりと市民の皆さんと共有し、理解してもらうことです。
「子どもたちが笑顔で元気に成長できる鎌倉にしたいです!そのためには皆さんの力が必要で、共に創っていきたいんです!」という熱い思いを鎌倉で暮らす、働く、訪れるすべての人にしっかりと伝え続けることが重要です。そうすることで生活者、事業者、観光者がそれぞれの立場で「こどもまんなか社会」を目指す鎌倉でのあり方や振る舞い方を考えるようになります。
私は「鎌倉で暮らす、働く、訪れる人が全員で子どもを育て、若者を応援し、障害の有無に関わらず全ての人に優しい、多様で特別な体験が得られるまち」というビジョン(未来の理想像)を描き、これからも多くの仲間たちと共に活動して参ります。
子どもの数が増えている自治体の成功例を見みると、子どもや子育てに優しいまちになろうとしっかりと取り組んでいます。
これだけ多くの魅力を持つ鎌倉が本気で子どもの成長を応援することができれば、必ず子どもの数は増えていきます。
子どもの笑顔が増えれば、大人たちの笑顔も増えていき、自然にウェルビーイングな社会が訪れるはずです。
私は、そういう鎌倉を皆さんと共に創っていきたいです。
そして、そのために特に大切だと思う5つのことに取り組んでいきます。